茨城県つくば市の鍼灸治療院 はり処 温篤-ontoku-

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上野のサクラ

2024年03月21日

私は開業する前から所属する学術団体「東洋はり医学会」の勉強会に毎月参加しているのですが、3月の上野での開催された日は、気候も穏やかで春の陽気だったので、昼休みに桜の名所でもある上野公園を散歩してみました。

 

さすがにソメイヨシノの蕾は硬く咲いてはいませんでした。

 

が、予定通りに開催しているのか、春の陽気に誘われて出て来てしまったのか、ソメイヨシノの木の下では結構な方が宴を開いておりました。

上野公園の入り口の方に行くと、早咲きの桜が咲き誇っておりまして、多くの人の写真を撮る姿で賑わっておりました。

 

  

上野という街は、私が子供の頃に生まれ育った街なのですが、そこでの光景は外国人が多いこと、多いこと…。

隣のアメ横に入れば、蕎麦屋・寿司屋・天ぷら屋など、日本をイメージする食事処は皆行列です。

上野でこれですから、浅草や京都は、おそらくこれ以上の人の数なのでしょう。

コロナ前のニュースでは、観光客が多すぎて京都に住む住人がバスに乗れないので、住人用のバスと観光客用のバスを分けるなんてニュースも出始めていたのを思い出します。

日本が貧しくなったのか… 単なる政策による金利格差のせいなのか…

観光業の人はインバウンドにより収益は良いでしょうが、観光地に住む人は生活に不便も出るでしょうし、身の回りのモノが観光地価格になり、国の税収は増えても生活は大変になるばかりなのではないかと思います。

外国人観光客をよけながら目の前を通り過ぎる子供の姿を見ると、この子たちは自分が子供の頃にはしゃいでいた時のようにはしゃげているのだろうか… 走り回れているのだろうか… 自由なのだろうか…。

庶民の生活は決して楽になっているわけではないのに、世間では「過去最高の株価を記録した」とか「国の税収は過去最高」なんて文字を見ると、日本が良くなっているのではなく、格差社会が広がっているのだろうなと思ってしまいます。

国民がそれを望み、その思いを託された国会議員がそれを実行し、そんな望んだ世の中になっているのなら良いのですが、もしそうではないのなら、今回の裏金事件をきっかけに国民が考え行動に移して変えて行かなければいけないのだと思います。

国を変えられる権利は国民一人ひとりにあるのですから。

…と、桜咲く景色を見て独り思った春でした。

 

 

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